アセンブローグ株式会社業務案内

自律分散協調エネルギー管理

太陽光発電の問題点

太陽光発電(PV)の場合、従来は、住宅内の専用端末で発電データ等を見ていましたが、これでは住宅外からデータを見られないので、PVシステムが不調の際などに保守事業者が状況を把握するには個別に訪問するしかなく、保守の時間もコストも嵩みます。 最近は、大手メーカが自社のサーバにPVシステムの利用者のデータを保管して、利用者や保守事業者がそのデータを閲覧できるケースも散見されるようになりましたが、これはメーカにとって維持コストがかかり、またデータの管理はメーカに依存するため、10年以上にわたってサービスを継続して受けられるかも心配です。
従来の太陽光発電(PV)の場合の問題点

従来の太陽光発電(PV)の場合

従来の太陽光発電(見える化サービス)の場合の問題点

見える化サービスの場合

PLRを使った新しい太陽光発電

PLRを使えば、利用者は自宅のPVシステムのデータを自ら安価に管理し、保守事業者を自由に選びデータを開示して保守サービスを受けることができます。またPVだけでなく蓄電池や風力電発等の分散エネルギーシステムにも拡張可能です。分散エネルギーシステムをPLRにより管理し、そして相互連携させることで自然エネルギーの導入と電力系統の安定運用を両立させる事が可能になります。
PLRを使った新しい太陽光発電
こうした自律分散型のエネルギー管理が普及すれば、いわゆるスマートグリッドが簡単に実現できます。スマートグリッドと言っても各住宅の家電機器の遠隔制御によるピークカットなどはナンセンスであり、再生エネルギーの有効活用と電力系統の安定運用との両立が本来の目的です。PVや風力発電等の自然エネルギーによる発電の出力は天候によって目まぐるしく変動するので、それに応じて火力発電の出力を調整することにより電力系統の周波数や電圧を安定させるわけです。

再生エネルギーの有効活用と電力系統の安定運用との両立

小規模なPVや風力発電のシステムが地域に分散配置され、発電データ等がPLRで管理されていれば、そのデータを集約して分析するのは簡単ですから、センサネットワークが安価かつ効果的に構築・運営できることになります。電・蓄電量を予測することにより、火力発電の出力の調整や電気自動車の充電・給電の制御による電力系統の安定化を実現できるでしょう。これにより、従来想定されていたよりもはるかに多くの再生エネルギーを各地域に導入できるはずです。さらにスマートハウスや電気自動車の普及に応じた蓄電池の運用をうまく組み合わせれば配電系統での過渡現象への対応を含む安定化(マイクログリッド)も可能と考えられます。 ついでにカーシェアリングのための電気自動車の乗り継ぎのスケジューリングなどもできそうですね。
再生エネルギーの有効活用と電力系統の安定運用との両立のイメージ
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